和歌山県教育カウンセラー協会会長
米澤 好史(和歌山大学教育学部教授)
会員のみなさま、和歌山県教育カウンセラー協会の活動に、いつもご理解と多大なるご協力をいただき、本当にありがとうございます。
先日、6月1日は久しぶりでの対面での総会、研修会を開催させていただくことができました。お集まりいただきました先生方のお顔を拝見でき、本当に嬉しく、改めて先生方によって、和歌山県教育カウンセラー協会は支えられていると実感させていただき、本当にありがたい気持ちになりました。研修会では、事例検討会を通して、ケースに向き合いご一緒に考える機会を共有させていただき、更にエネルギーをいただいた気持ちでいっぱいです。
ちょうど、6月1日の総会で、日本教育カウンセラー協会から私にいただきました「國分康孝賞」をご披露いただきました。身に余る思いでいっぱいとなるとともに、和歌山県教育カウンセラー協会立ち上げの際に、わざわざ和歌山までお越しくださった國分康孝先生、久子先生への衷心からの感謝、感動の念、改めて思い返させていただきました。以来、和歌山県教育カウンセラー協会は10周年を迎え、更に発展していかねばならないと感じております。先生方のご支援、ご鞭撻を切に願っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。当日ご参加いただけなかった先生方も、今年度は対面での研修会をこの後も計画しておりますので、是非、いろいろな方をお誘いいただきながら、ご参加いただけると幸いです。
私事になりますが、私自身も改めて、「愛着」の視点での発達支援、こころの支援の重要性を更に感じております。全国からいただく研修会の御依頼、各現場からいただく事例検討会や相談会の御依頼も通じて、愛着の問題が年齢を問わず、いろいろな形で増えているように感じております。その都度、意識したい大切なことを学術論文、著書にも現しながら、愛着という視点の大切さがすべての人に共有されること念じつつ、走り廻る昨今です。昨年12月には、フォレスト出版からご家庭での親御さんの子育てにも活かしていただけるよう『発達障害?グレーゾーン?こどもへの接し方に悩んだら読む本』を出させていただきました。この7月には合同出版から『愛着のアセスメントツール-4つのステップで愛着の問題を分析し個別の支援に活かす-』という保育、教育、福祉等の現場で愛着の問題をアセスメントしていただけるツールと解説本を出させていただきます。ぜひ、ご活用いただけるとありがたく思います。
こどもを中心にという子育て支援の国の施策も実施されようとしていますが、改めて、人を育てるカウンセリングの必要性は、愛着の支援の視点とも相まって、益々、重要になってくると思っております。和歌山県教育カウンセラー協会としての地域への貢献、いろんな人の活動の支援をさらに広げていきたい、何よリもいろいろな人の方のこころの基盤でありたいとの思いで、これからも先生方とご一緒に進んでいきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。